我が家には小学生の子どもが2人います。共働きで、朝はとにかくバタバタ。気づけば子どものお皿に野菜がほとんど残っていない、なんて日も珍しくありません。
管理栄養士という仕事柄、野菜不足の数字はいやでも頭に入っています。農林水産省も1日にとりたい野菜の量は350gと示していますが、これは大人の目安。育ち盛りの子どもだって、野菜が足りない日が続けば気になります。
そこで思いついたのが青汁でした。私自身は8年ほど飲み続けていて、「野菜のかわりに一杯」という安心感がすっかり手放せなくなっています。だったら子どもにも一緒に、と。ところが、ここからが一筋縄ではいきませんでした。
粉末青汁は、子どもには続かなかった
最初に試したのは、私がいつも飲んでいる粉末タイプです。コップに水を注いで、粉を入れて、スプーンでよくかき混ぜる。大人には何でもない作業でも、子どもには地味にハードルが高い。
溶け残りが底にたまると「なんか苦い」と顔をしかめる。かき混ぜるのが面倒で、結局私が用意することになる。朝の忙しい時間に、もう一手間増えるわけです。1週間も経たないうちに、子どもの分だけ自然消滅してしまいました。
味そのものを嫌がったわけではありません。準備の手間と、粉っぽさ。そこが子どもには引っかかったんだと思います。
大人なら「健康のため」と思えば多少の面倒も我慢できます。でも子どもにその理屈は通じません。おいしくて、ラクで、自分でできる。この3つがそろわないと、子どもの習慣にはならない。当たり前のようでいて、実際にやってみると痛感しました。
ペットボトルなら、子どもが自分で手に取る
次に切り替えたのが、ペットボトルタイプの青汁でした。理由は単純で、冷蔵庫から出してフタを開けるだけだから。
これが思いのほかハマりました。子どもが自分で冷蔵庫を開けて、自分でコップに注ぐ。私が手を出さなくても、勝手に飲んでくれる。「自分でやる」が成立すると、子どもって急に前向きになるんですよね。朝食を抜きがちな上の子も、青汁だけは1本飲んでから登校するようになりました。
農林水産省の子どもの食育でも、自分で選んで食べる経験の大切さがくり返し語られています。手軽さは、続けるための立派な条件。栄養士としても、ここは強く実感しているところです。
子どもと飲むなら、ここだけは見てほしい
とはいえ、ペットボトル青汁なら何でもいいわけではありません。子どもと飲むときに私がチェックしているのは3つです。
ひとつめは甘味料。飲みやすくするために人工甘味料をたっぷり使った商品もあります。毎日のことなので、甘味料不使用やカロリーゼロのものを選んでおくと安心です。
ふたつめは原料。クセが少なく飲みやすいのは大麦若葉ベース。ケールは栄養価が高い反面、苦味が出やすいので、子どもには大麦若葉のほうが入りやすい印象です。
みっつめは余計な添加物の少なさ。シンプルな配合のものほど、毎日続けても気が引けません。乳酸菌などのプラス要素があると、おなかの調子を整える面でもうれしい。
このあたりの違いは、メーカーがタイプ別に整理してくれている解説が分かりやすいです。私が参考にした青汁のペットボトルタイプでおすすめをまとめたページでは、粉末・冷凍・ペットボトルといったタイプごとの特徴が比較されていて、子ども向けに選ぶときの判断材料になりました。
我が家の、ゆるい続け方
今は冷蔵庫に常備して、朝食のときに各自で1本。飲み忘れた日があっても、責めません。「飲めたらラッキー」くらいの気持ちでいるほうが、結局は長続きします。
青汁はあくまで野菜不足を埋めるための補助。これさえ飲めば野菜を食べなくていい、という話ではありません。食卓に野菜を出す努力は続けたうえで、足りない分をそっと足す。その「足す」役割に、ペットボトル青汁はちょうどよかった。
それと、親が一緒に飲むこと。私が同じものをおいしそうに飲んでいると、子どもも自然とまねします。「飲みなさい」と言うより、よっぽど効きました。同じ冷蔵庫から同じボトルを出して、同じものを飲む。その小さな共有が、続けるうえでは案外大きかったように思います。
粉末でつまずいた我が家が、子どもと一緒に飲める形にたどり着いたのがこのスタイルでした。同じように「子どもと続けられる青汁」を探している人は、まずペットボトルから試してみてください。手間が消えるだけで、続く確率はぐっと上がります。





